甲府市にて雨漏り修理〈築17年目の住宅バルコニーでウレタン防水施工〉

ご依頼のきっかけ・ご提案内容

築17年目のバルコニーにて、雨漏りしているとお問い合わせを頂きました。
シートの浮きが見られ、土間のシートが切れていたり、ドレン周りからの水の漏れが起こっている状態でした。

既に雨漏りがしているため、湿気を逃がせる「通気緩衝工法」で防水することに。
今回は「できるだけ持ちのいい防水をしておきたい」というお客様のご希望がありました。
そのため、通常のウレタン防水よりも強度の高い『エバーコート』という材料を採用致しました。

5日間の工事でした!

施工前

高圧洗浄後のバルコニーです。

施工中

通気緩衝工法では、内部の湿気を逃がしながら防水層を作ります。下地は見えない内部に水分を抱えている状態なので、そのまま塗装で防水すると、塗膜に膨れが生じて破れるリスクが高いのです。
そこで通気緩衝シートを挟みつつ、湿気の逃げ道を確保してウレタン防水を施工していきます。

プライマー塗布

まず、通気緩衝シートの密着性を高めるプライマーを前面に塗布します。

通気緩衝シート敷設

端部に数センチの隙間を設けて敷設します。

このシートで、防水層の下にわずかな空気層を作ることで、内部の湿気を逃がす仕組みに。さらに「脱気筒」という通気用の部材と組み合わせることで、内部の湿気を外部へ排出する構造を作っていきます。
しわや浮きがあると、その後の防水層仕上がりにも影響するため、見えなくなる工程ほど施工品質を決めます。
シート同士の接する部分には、専用のテープを貼って防水材が浸みないようにします。

脱気筒設置

小さな筒型の部材「脱気筒」を設置します。
この通気緩衝シートの層と接続するように今設置しておきます!

ウレタン防水塗装

ウレタン防水材を塗装していきます。まずは一回目です。
下に見えている格子状の模様のあるシートが通気緩衝シートです。

十分な膜厚を確保するために、二回に分けてウレタン塗装を行いますが、立ち上がり部分・シート接合部に限っては、特に負担が掛かるため強くしておくことが望まれます。その部分は、事前に塗り込みを行って三回塗りになるようにしております!

今回選定したのは『エバーコート』という材料で、一般的なグレードの防水材よりも耐久性に優れます。
また、ウレタン防水の施工では「メッシュ工法」というものもあり、塗膜の間にメッシュを敷いて強度を増すというものがありますが、エバーコートでは、この工程を入れずとも十分な強度を得ることができます。

塗料の溜まりが出来ると乾燥不良となり着実な層の形成ができないため、均一に伸ばすよう施工します。

こちらの銀色の部材が脱気筒です。
一回目の塗装が完了したら、メーカーによって定められている乾燥時間を遵守します。
前の層が乾いていないうちにウレタンを塗り重ねると、いくら通気緩衝を施そうと、塗膜間で膨れが起きて本末転倒です。ずさんな業者ですと、工期を縮めるために適当な塗り重ねを行っているケースもあります。施工直後は異常が分からないためです。

二回目の塗装が終わり、乾燥させているところです。ちなみに、この水色はウレタン防水層の色であり、仕上がりは「トップコート」を塗るので落ち着いたグレーになります!

立ち上がりの継ぎ目で防水を担うコーキングも打って仕上げます。
写真は、コーキングのためのプライマーを塗って接着力を加えているところです。

トップコート塗布

最後の層はトップコートといい、防水層を保護する塗料です。これにより、ウレタン防水層は直に紫外線や摩擦を受けることなく、長きにわたって性能を発揮することが出来るというわけです!
ウレタン防水のメンテナンスを要するサインは、このトップコートの表面がひび割れたり、黒っぽい汚れが固着して目立ったりする頃です。雨漏りが起きたり、あまりにダメージが進行していない限りは毎度一からやり直す必要はありません。旧塗膜を十分に平滑に処理して、トップコートの塗り替えで保つことが出来ます。

▷参考記事:住まいに必須の防水!防水工事の各種工法を徹底解説

完工

5日間で完工に至りました。

平滑で頑丈なウレタン防水が仕上がりました!
通気を確保しておりますので、既にある湿気が塗膜に影響する恐れもありません。

幅の狭い箇所まで、きっちりと完璧に防水が出来ました。
普段頻繁に目にしない場所だからこそ、できるだけ長持ちさせる施工を意識しております。

担当者のコメント

この度は、雨漏り修理をご依頼頂きまして誠にありがとうございました。

雨漏りのやっかいなところは、やはり、室内に染みが及ぶなど「進行してから」しか気づきにくいこと。
人の体でいう病気のようなことが、お家やマンションでも起こってしまうのです。
目安ではありますが、以前の防水メンテナンスから10年くらい経つというタイミングで点検しておくと、施工不良がない限りは深刻な事態にならずに維持することができるでしょう。
既設の防水の種類や、使用された材料のグレードによっても、安全に使用できる年数は異なります。
「今自分の家がどういった状態なのか分からない」そんな場合は、いつでもお気軽に現地調査をお申し付けくださいね。

▷参考記事:ドレン(排水口)の詰まりが原因で防水層が劣化する?その仕組みを解説

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